アメリカの主要 LGBT 団体・サイト紹介

by HIME

 
 

Human Rights Campaign(人権キャンペーン)
アメリカ最大のゲイ・レズビアン団体『Human Rights Campaign』(1980年設立、会員50万人以上)のサイト。『Human Rights Campaign』は、LGBTがアメリカ社会全般において真の意味で平等に扱われることを求めて、各地域で草の根運動を続けるほか、連邦議会などに対して市民運動を続ける圧力団体(ロビイスト)。

International Gay & Lesbian Human Rights Commission (IGLHRC:国際ゲイ・レズビアン人権委員会)
アメリカに本部を置く非営利NGO団体『IGLHRC』(1990年設立)のサイト。『IGLHRC』は、LGBTやAIDS患者に対する差別や虐待から人権を守ることを目的に世界各国で活動。『アムネスティ・インターナショナル』のサイトと同様、具体的な事例の報告と共に、抗議の手紙やメールのあて先も記載。

LAMBDA Legal Defense and Education Fund(ラムダ・リーガル弁護教育基金)
1973年にニューヨークのアパートで開かれた会合から生まれた、全国ネットの組織『LAMBDA Legal』のサイト。『LAMBDA Legal』は、弁護士など法律の専門家をメンバーとし、訴訟や教育プログラムなどを通してLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)、HIVまたはAIDS感染者の市民権のために活動を続けている。専属弁護士のほか、全国のボランティアの弁護士グループから協力を得ている。

Gay & Lesbian Advocates & Defenders (GLAD:ゲイ・レズビアンの擁護・弁護者)
LGBTやHIV感染者のために法的活動をする米国ニューイングランド州の非営利団体『GLAD』(1978年設立)のサイト。『LAMBDA Legal』と同様、『GLAD』は専属弁護士だけでなく、同州内の弁護士グループから協力を得ている。去る11月18日にマサチューセッツ州で同性愛者同士の結婚を容認する判決が出されたが、この原告団(同性カップル7組)を担当したのが『GLAD』である。

Homosexuality and Bisexuality(ホモセクシュアリティとバイセクシュアリティ)
『Ontario Consulants on Religious Tolerance(宗教的寛容性に関するオンタリオ協議会)』主宰のサイト。宗教と性的指向、同性愛者の権利、教育、同性間結婚に関して、いろいろな観点からのエッセイなどを掲載。

Crimes of Hate, Conspiracy of Silence(憎しみの犯罪、黙殺の共謀)
人権擁護団体『アムネスティ・インターナショナル』のウェブサイトの一部。世界30ヶ国のLGBTに対する拷問のレポートが公開されている。具体的な事例に関して、各国政府への抗議の手紙やメールのあて先も掲載。

PlanetOut(プラネット・アウト)
世界各国のLGBTが集まるオンライン・コミュニティ。エンターテイメント、マネー、時事問題、家族、健康、恋愛、旅行など、コンテンツが豊富。

Gay/Lesbian Politics and Law: WWW and Internet Resources(ゲイ・レズビアン関連の政治と法律:インターネット資料集)
市民権、ヘイトクライム、同性間結婚、養子問題など、政治・法律関連を中心にLGBTが直面する問題を扱う関連サイトのリンク集。サイトの主宰者は、インディアナ大学でゲイ・レズビアン政治学の講師を勤めた経験もあるスティーブ・サンダース氏。

Commercial Closet(コマーシャル・クローゼット)
同性間のキスなど、ゲイ・レズビアンがテーマのCMを世界各国から集めたサイト。実際に企業や広告代理店に対して、LGBTに対する差別的な広告がなくなるよう活動を行なう『Commercial Closet Association(コマーシャル・クローゼット協会)』が主宰。各CMの説明とレビューのほか、実際のCMが視聴でき、レーティングもできる。

Religious Declaration on Sexual Morality, Justice and Healing(性倫理、正義、癒しについての宗教宣言)
『Religious Institute on Sexual Morality, Justice and Healing(性倫理、正義、癒しについての宗教研究所)』が主宰するウェブサイトの一部。「性的指向は神から与えられた贈り物」だと提唱し、キリスト教信者の同性愛者をサポート。

Religious Declaration on Human Sexual Morality(人類の性倫理についての宗教宣言)
同性愛者間の結婚に反対するキリスト教司祭グループ『Mastering Life Ministers』のウェブサイトの一部。同グループは、同性愛者同士の結婚への動きを阻止するため署名運動を行なっている。[アメリカでは同性愛に反対するグループも多く、その代表的なものの一つとして取り上げました]

以下 04/01/22 追加↓↓↓↓↓↓

Gay & Lesbian Alliance Against Defamation(GLAAD:中傷と戦うゲイ・レズビアン同盟)
マスコミでゲイ・レズビアンがより正確かつ公平に扱われる事を目的に活動する団体。1985年、ニューヨーク・ポスト紙がエイズについて中傷的な記事を掲載したことをきっかけに結成された。全米5地域に代表者を置き、各地域のボランティアが地元メディアの監視と報告を行うシステムを取っている。

National Gay and Lesbian Task Force(NGLTF:全米ゲイ・レズビアン・タスクフォース)
1973年ニューヨークで設立。LGBTの社会的地位を向上させるため各地域で草の根運動などを続ける圧力団体(ロビイスト)。ゲイ・レズビアン関連だけでなく、人種差別など他の問題も扱う。

Gay, Lesbian and Straight Education Network(GLSEN:ゲイ/レズビアン/ストレート(異性愛者)教育ネットワーク)
1990年発足。性的指向にかかわらず全ての人を尊重することを子供が学べるような社会をめざし、小中高生を対象にした教育を活動の中心にしている。学校でのLGBTに対するいじめを減らし、いかなる生徒も差別されることのない学校づくりを目指す。

Families Like Ours(ファミリー・ライク・アワーズ)
アメリカ・シアトルに拠点を置く、ゲイやレズビアンなどが養子を受け入れることを推進する非営利団体。養子を既に受け入れたカップル、あるいはこれから受け入れようとしているカップルに対して、情報やサポートを提供することが目的。アメリカ各州の関連法規、イベントカレンダー、関連書籍、掲示板やチャットなど、情報が満載。

Freedom to Marry Project(結婚する自由のためのプロジェクト)
2003年1月に発足。ACLU、GLAD、GLAADなどのゲイ・レズビアン団体だけでなく、ノンゲイの団体とも協力して活動。同性間の結婚が許されることを目標に掲げる。

The Advocate(アドヴォケイト)
ゲイ・レズビアンを対象にしたアメリカの雑誌『Advocate』のサイト。

Out(アウト)
ゲイ・レズビアンを対象にしたアメリカの雑誌『Out』のサイト。

Parents, Families and Friends of Lesbians and Gays (PFLAG:レズビアンとゲイの親、家族、友人)
全米約500の支部に20万人以上のメンバーを持つ非営利団体。本部はワシントンDC。1972年、モートン・マンフォードという青年がニューヨークでゲイの権利を要求するデモに参加した際、暴力を振るわれるという事件が起きた。この事件をニュースで見た彼の両親は、警察が暴力を止めなかった事実に激怒。同年、母親のジアンヌ・マンフォードは、ニューヨークのプライドデーのパレードに参加。その時に数多くのゲイ・レズビアンの人々がジアンヌさんに自分の親と話してくれるよう、訴えてきた。これを受けて、ジアンヌさんはPFLAGの前身となるサポートグループを発足した。

American Civil Liberties Union (ACLU:全米市民自由連合)
1920年発足。アメリカ国民の自由と権利を守るために活動する非営利団体。同性愛者の問題だけでなく、女性の権利、死刑の問題などいろいろな問題を扱う。

翻訳&記事の解説:HIME
(HIME:米国カリフォルニア州在住/翻訳スタッフ)

 

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