次にゲイ・ユニオンを導入する国はアイルランド?

by ワタル

 アイルランド共和国は、イギリスに続いて同性関係の法制化を進めるかもしれない。

 マイケル・マクドウェル司法大臣は、イギリスで最初のシビル・パートナーシップの式典が行われたのを受け、ダブリンでLGBTコミュニティの代表者らと会合し、ゲイ・ユニオン[同性カップルに法的保障を与えるための呼び名のひとつ]を認める方法を模索するための政府委員会を発足すると宣言した。

 この委員会で様々な選択肢を検討し、3月に政府に勧告を出す、とマクドウェル大臣は説明する。

 「アイルランドの重心が動いたのだと思います。コミュニティのすべての人に平等であることがそのコミュニティにとって良いことだと、アイルランド国民は思っています」。

 過去数ヶ月続けられてきた討議の最新の会合が、司法大臣と「ゲイ/レズビアン平等ネットワーク(GLEN)」の間で12月末に行われた。

 「関係における権利と責任の平等について、また市民権としての婚姻について討議しています。これは、アイルランドのレズビアンやゲイが完全で平等な市民であることを宣言する最後の法令です」とGLENの議長、キアラン・ローズさん。

 マクドウェル大臣はアイルランドの移民法修正案の支持を明言している。大臣によると、現在の法律は外国人の同性パートナーがアイルランドに来るのを妨げ、同性カップルが認知された長い付き合いをすることが難しくなっているとのこと。

 また、大臣は同性カップルの養子縁組も支持している。彼は、ゲイやレズビアンも「異性愛者と同じように良い親、悪い親がいる」と考えている。

 アイルランドは、西ヨーロッパの国で同性の婚姻またはパートナーシップを保障していない残り少ないの国の一つ。ある有名なアイルランド人のゲイとそのパートナーは、政府の行動を待たずしてそれを実現させようとしている。

 画家のケビン・シャーキーさんとパートナーのアデ・アンティアイスさんは、欧州人権裁判所にアイルランドの同性婚禁止令を抗議すると、昨年末に宣言した。

 シャーキーさんのアートは、広告業の指導者、チャールズ・サーチさんやボブ・ゲルドフさんといった著名人に愛されている。

 

翻訳&記事の解説:ワタル
(ワタル:東京都在住/翻訳スタッフ)

 

【旧サイト】すこたんソーシャルサービス HOME