サンフランシスコ市の弁護士デニス・ヘレラは市当局を代表して、同性同士の結婚を禁止している州法の合憲性に疑問があるとして、19日・木曜日の午後、カリフォルニア州を提訴した。
「サンフランシスコ市及びサンフランシスコ郡は、同性愛者の結婚を許可した市長の行動を護るために攻勢に出るのです」とヘレラは語った。
市当局は、上級(控訴)裁判所判事ジェームズ・ウォーレンに対して、結婚を男女の結びつきと定義するカリフォルニア州の家族に関する規定2つが憲法に反することを宣言するように求めている。
今週始め、ウォーレンは、市当局に対して、結婚許可書を同性カップルに発行することをやめないのならば、その行動が正当である証明を法廷に持ってくるように命じた。
ヘレラはまた、ウォーレンに対して、保守的なグループによる2つの訴訟を合体して聴聞してほしいという申し入れをした。「私たちは、この件が憲法にかかわる問題として扱われることを確実にしつつある。カリフォルニア州憲法は、本質的にそれより劣った州法に勝る」
また今日の告訴は、ゲイ/レズビアンカップルの結婚する権利に反対して訴訟を起こした2つのグループも対象にしている。The
Campaign for California Families(カリフォルニア家族キャンペーン)と、the
Proposition 22 Legal Defense and Education Fund(提案22を護り教化する基金)である。後者の弁護士は、市当局の訴訟を、延命策、引き延ばし作戦だと断じている。
カリフォルニア司法長官ビル・ロキヤーは、「公的な立場としては、州法の遵守のために動かねばならないが、個人的には、異性愛のカップルに与えられる法的権利や責任より、同性カップルの権利や責任が少なくなるような政策は支持しない」という声明を発表した。
最終的に、この問題は、カリフォルニア最高裁判所まで決着が持ち越される、と予想されている。現在、市から結婚許可書の発行を受けた同性カップルは、ほぼ3000組に達している。
翻訳&記事の解説:伊藤
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