[カリフォルニア州最高裁、州の提訴を却下〜結婚許可書の発行は続く]
27日・金曜日、カリフォルニア最高裁判所は、「サンフランシスコ市当局が続けている同性カップルへの結婚許可書の発行を即時停止し、すでに発行されたものも無効にする」という州司法長官ビル・ロキヤーらの要求を拒絶した。すなわち、市当局の結婚許可書の発行は継続して行われることになる。そして改めて、市当局と今回の事態に反対して提訴している保守派グループとに、3月5日までに、「訴訟事件摘要書」(主張を展開・要約したもの)を提出するように命じた(これまでは次回聴聞会が3月29日としか決まっていなかった)。
司法長官ビル・ロキヤーは、各方面からリコールの脅しを含む攻撃を受け、シュワルツネッガー知事をも牽制しながら(早く法的措置をとれという圧力に司法長官としての独立性を保つ)、窮余の策として、最高裁の介入を求めていた。ロキヤーは、この件は「州全体の関心事で、有権者全体、いや州民全体も、そして結婚許可書をもらったカップルたちも、どうなるか知りたがっている」と述べた。ロキヤー自身は、個人的には同性婚よりもシビルユニオンを支持し、今回は法を守ったほうがいいという見解を持っている。
カリフォルニア最高裁は、一般的にやや保守的といわれているが、社会問題に関しては、最新の動向をいち早く取り入れてきた歴史を持つ。56年前には、全米で最初に異人種間の結婚を合法化し、25年前には、企業の同性愛者に対する差別を禁止している。
訳&記事の解説:伊藤
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