ブッシュ政権、サンフランシスコに嫌がらせ |
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ブッシュ政権は、2月27日、社会保障局に対して、2月12日以降サンフランシスコで発行された結婚許可書に基づく名前の変更を受け付けないように指示を出した。この指令は、該当する全ての結婚許可書に及ぶため、異性カップルにも適用され、全米にわたる。許可書の正当性が、州によって提訴されていることからも分かるように、認められないからだという。 結婚とともに名前が変わる場合(異性カップルの女性が多いが)、社会保障のために氏名の訂正をしなければならない。結婚許可書を用いないで訂正する方法もあるので絶対的に困ることはないが、これがサンフランシスコ市長と同市のLGに対する嫌がらせであることに間違いはない。 ニューソム市長は、「大統領がしたことは、政治的で報復的だ。彼は、今や、同性愛者・異性愛者を問わず、サンフランシスコを差別している。私たちは、市の弁護士と相談しており、この指令を打倒するために、できるだけ早い処置をとるつもりだ」と述べた。 28日に開かれた市役所でのタウンミーティングには、1000人を超える住民が詰めかけて、この件を含めてニューソム市長の話を聴き、市長を激励した。タウンミーティングに集まる人が1000人を超えたのはかなり久しぶりのことだ。誰もが、市長に感謝の意を表すためにも集まったのだという。「市長、ありがとう」「ギャビンは私たちのヒーローだ」などのカードを掲げる参加者もたくさんいた。 市長は、「下級審に続き、州の最高裁でも、(同性カップルへの結婚許可書に対する)緊急停止命令を出せなかったのだから、この発行が、誰にも危害を加えない(保守勢力が危害を加えると主張している)ことが確定した。あとは最高裁で、同性婚が州憲法に合憲であることを論じるのを楽しみに待つだけだ(3月5日)」と声援であふれている聴衆の前で語った。 訳&記事の解説:伊藤
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