同性カップルに対する結婚許可書への動き
全米に広がる

 
 

 同性カップルに結婚許可書を発行しようという動きが全米に広がりつつある。

 カリフォルニア州オークランドの市議会議員とワシントン特別区の行政官が動き始めており、シカゴ・ソートレークシティ・ミネアポリス・イサカ(ニューヨーク州)・プラッツバーグ(ニューヨーク州)の市長も検討することを表明している。

 カミングアウトしているオークランド市議会議員のダニー・ウォンは「結婚は法の下に平等でなければならない」として、2月27日、郡において同性カップルに結婚許可書を発行する決議を出した。オークランド市議会は、3月16日に投票で賛否を問うことになっているが、承認される見通しが高い。
 ワシントン特別区行政官のロバート・ボブは、同性カップルに結婚許可書を発行することができるかどうか調査中だと述べた。ただ、特別区のアンソニー・ウィリアムズ市長は、同性婚は支持するが、特別区のドメスティック・パートナー制度でじゅうぶんで、結婚許可書の発行まですることはないだろう、と語っている。

 シカゴ市長のリチャード・デイリーは、2週間前に、同性カップルへの結婚許可書発行は「全く問題がない」と言っている。ミネアポリス市長のR.T.リバックは、同性婚への支持声明を出している。そして、ソートレークシティ市長のロス“ロッキー”アンダーソンは、同性婚がいかに同性愛者にとってすばらしいことかを人々が理解する明確なステップになるとして、サンフランシスコで起こっていることを賞賛した。

 イサカ市長キャロリン・ピーターソンは、3月1日、「結婚の権利も公民権であり、同性カップルにも法の平等な保護を受ける権利がある」として、同性カップルからの結婚許可書取得申請を受け付けると発表した。この申請は、承認を受けるために州へ回され、もし州の承認が受けられなかった場合、市当局は、同性カップルに代わってどんな法廷闘争にも参加するという。また、他の地域で認められた同性婚については、直ちに承認する、とも述べた。

 ロチェスター(ニューヨーク州)及びニューヨーク市では、先週末、数百人規模の集会が開かれ、市当局やブルームバーグ市長に対し、同性カップルに結婚許可書を発行するようアピールをした。

訳&記事の解説:伊藤

 

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