マサチューセッツ議会は、11日・木曜日に、同性同士の結婚を禁止すると同時に、州の憲法でシビル・ユニオンを創設する議案に、予備承認を与えた。
議案賛成者の中には、同性婚の支持者も何人か入っていた。これが「よりましな」選択をしたのか、戦略なのか、まだ判然としていない。
マサチューセッツ州では、州憲法を改正するためには、議会で2度連続承認された上で、さらに州民投票にかけなければならない。したがって、カギになるのは2回目の投票である。その時、同性婚支持の議員は反対に回るのかもしれない。
今回検討中の改正案は、上院議長ロバート・トラヴァリーニと下院議長トーマス・フィネランとが作り上げた、いわば「妥協」改正案で、結婚を「ひとりの男性とひとりの女性」の結びつき、と定義する一方、シビル・ユニオンの創設を保障し、シビル・ユニオンに「マサチューセッツ州法の下で結婚した異性カップルに与えられる公的利益・保護・権利・責任と全く同じものを与える」。さらに、「結婚に適用される全ての法律はまた、シビル・ユニオンにも適用される」としている。
議会がどう動こうと、州最高裁が、婚姻法を異性愛者/同性愛者に平等にせよ、と命令している以上、ゲイ/レズビアンのカップルは、5月17日には結婚することができるようになる。
下院議長トーマス・フィネランは、憲法改正が順調に進まなくとも、同性婚を阻止する別の方法を考える、と述べている。しかし、最高裁命令をひっくり返すのも、最高裁が姿勢を変化させるのも、どちらも考えにくい。
議会を取り巻いて、同性婚の支持者と反対者はそれぞれ集会を行っている。今のところ、大きな混乱はない。
訳&記事の解説:伊藤
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