現在、米7州で結婚に関する法律の改正を論議

by 井出

 マサチューセッツ議会が11日・木曜日に、州憲法で、同性同士の結婚を禁止すると同時にシビル・ユニオンを創設するという議案に、予備承認を与えたというニュースは人々に衝撃を与えたが、マサチューセッツの他に少なくとも7つの州で、同性婚を禁止すべく法律を改正することや、州の憲法を改正することが検討されている。以下、主な動きを紹介する。

 ケンタッキー州とウィスコンシン州、両州の議会は、同性婚を禁止するための憲法改正案を通過させた。ケンタッキー州では、改正案は賛成33、反対4の賛成多数で可決され、シビルユニオンも認められなかった。ウィスコンシン州でも、改正案によって、同性同士の結婚は禁止され、今まで同性カップルに認められていた最低限度の権利も認められなくなる。

 マサチューセッツ州と同様、ウィスコンシン州両院は改正案を来年通過させる見込みだが、憲法改正成立のためには、改正案の承認を州民投票にかけなければならない。

 ニューハンプシャー州では、「婚姻保護法」(DOMA)が上院を通過し、下院に送られるところだ。新しいニューハンプシャー州知事は、その改正案に賛成しているという。

 ペンシルバニア州では、州議会が、人気のある養子法を修正し、州外で結婚した(またはシビルユニオンを結んだ)同性カップルの権利を認めることのないよう、州の「婚姻保護法」を強化する条項を加えようとしている。

 他の修正案も同様に、同性カップルから、養子縁組の権利や州職員に対する権利を剥奪することを、あらゆる方法で求めている。ペンシルバニア民主党員で州知事のエド・レンデル氏は、もしこの案が議会を通過した場合、拒否権を発動する構えだという。

 LGBT(レズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー)の擁護者=アクティビストにとっての勝利は、ミシガン州において、同性婚を禁止する改正案が、必要数である議会の3分の2の投票数に8票満たなかったため、否決されたことである(賛成65、反対43)。

 改正案に反対している共和党議員(3人しかいない)、ローレンス・ベンケ代表は、次のように話した。「これは社会的政策的な問題であり、宗教的な問題でもある。憲法は、本来それらとは無縁な場所のだ」。

翻訳&記事の解説:井出
(井出:神奈川県在住/翻訳スタッフ)

 

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