マサチューセッツ州ボストン郊外にあるカトリック系のホーリークロス大学で、3月31日夜、何百人もの学生が、脅迫状を送り付けられているゲイの学生を擁護する集会を開いた。
同大学の4年生、クリストファー・ブラウンさんは、この春休みに入ってから、脅迫状が届くようになった。受け取った脅迫状は全部で5通だが、最後の2通は、かなり危険が迫っていることを感じさせるものだったので、彼は、大学当局に届け出た。
最後に受け取ったメモは、3月29日に、ブラウンさんが午後9時までバイトしているキンボール・ホール(学生食堂)に置いてあり、「おまえは、9時に帰る、そうだろ? ホモ野郎」などと書いてあった。その前のメモは彼が住む寮のドアの下から入れられていて、「気をつけろよ! ホモ野郎!」とあった。現在、ブラウンさんが寮へ戻る時に、キャンパスの警備員が付き添っている。
いやがらせの情報がキャンパスに広がるや、半数以上のホーリークロス大生が、脅迫を非難する署名にサインした。
「私たちは、立ち上がって、こんなことには耐え難い、というメッセージを発しなければならない」と同大学の4年生、ジョンソン・オドナヴァンは31日の集会で言った。また別の学生は、「同じ大学の仲間として、憎悪がくり返され、愛が失われていくのを、もはや見過ごすわけにはいきません」とも述べた。
大学当局も、脅迫をしている犯人を見つけるよう努力している。学生部長のジャクリーン・ピーターソンは、「多様性を最優先にしない機関は、学生の権利を侵害することになる。多様性は現実の世界そのものであり、私たちは学生たちに現実の世界で生きる準備をさせているのだから」と語った。
訳&記事の解説:伊藤
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