LGの人権団体が
米国憲法婚姻修正案に対抗する
大規模広告キャンペーンを開始

by ワタル

 連邦憲法婚姻修正案の通過を阻止すべく、7月7日から多数のメディアで広告キャンペーンが始まった。

 上院院内総務のビル・フリスト氏は、この連邦憲法婚姻修正案を今週(7月11日に始まる)中にも投票に持ち込む意思があると発表した。

 「人権キャンペーン」がスポンサーとなった今回の広告キャンペーンは、討論と投票が行われる今週を通して続き、議員らに米国憲法に差別を書き込まないよう訴える。

 「この修正案は不必要な差別的なもので、憲法を汚すものです」と、「人権キャンペーン」の会長、シェリル・ジャッキスさんは語る。
 「私たちはこのメッセージを直接議員の皆さんに伝え、この修正案に反対する何百万人もの公正なアメリカ国民に、自分たちの上院議員に訴えるようお願いしたい」。

 「Preserve and Protect」(維持と保護)と呼ばれるテレビ広告では、歴代の大統領の記録に残る場面を使用し、彼らが就任宣誓で合衆国憲法を維持し、保護し、守っていくと誓う姿を映し出す。この中には、ルーズベルト、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、レーガン、ブッシュ、クリントンの各大統領が出ている。

 この広告は7月7日から13日まで、ワシントン特別区のFOX ニュース・チャンネルとCNNで流される。

 テレビ広告の第二弾、「Priorities」(優先順位)は、ターゲットとなる州で今週流れることになっており、視聴者に、上院は経済赤字・失業・医療やテロなどの問題に集中すべきだと訴える。

 オンライン広告では、上院にこの修正案で時間を無駄にしないよう訴えるが、これはニューヨークタイムズ、CNN、ワシントンポスト紙などのウェブサイト、またフロリダ、ペンシルベニア、オハイオ、オレゴン、カリフォルニアの各州の地方新聞やLGBTのウェブサイトなどに載せられる。

 広告は、「人権キャンペーン」のサイトで見ることができる。

翻訳&記事の解説:ワタル
(ワタル:埼玉県在住/翻訳スタッフ)

 

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