米カリフォルニア州で
同性愛人権擁護2法にシュワルツネッガー知事が署名

 9月22日、カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツネッガー(共和党)は、人の性的指向または性自認が動機となった犯罪を含む憎悪犯罪法案に署名した。

 同知事は、9月13日に、保険の適用範囲を、登録されたドメスティック・パートナーに広げることを保険会社に課する法案に署名したばかり。9月は、州のLGBT住民の権利を護る法案に2度署名したことになる。

 22日に知事の署名によって発効した法案は、「包括憎悪犯罪法2004」(SB1234)として知られ、性的指向と性自認がもとになって起こった犯罪に対して、他の憎悪犯罪と全く同じ扱いをすることになる。また、同性愛者やトランスジェンダーの人々と親しくしたことで犯罪に巻き込まれた人も対象となる。

 「人権キャンペーン」代表シェリル・ジャック氏は、「私たちを分断しようとしている州がある中で、カリフォルニアは、市民をひとつにまとめて行くことに取り組んでいる」と評価した。そして、この法律制定が、憎悪犯罪の苦しみからアメリカのGLBTを護ることに関して、国レベルでも同様の立法が進められるための灯(指針)として働くことを望む、と述べた。

 共和党員の同性愛者団体「ログ・キャビン・リパブリカンズ」も、同党内の、狭量な同性愛嫌悪と家族の分断を説くグループと一線を画し、穏健で希望のある「主流」へ近づいたことで、知事を支持した。

記事のまとめ:伊藤

 

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