カナダのノヴァ・スコシア州も同性婚を認める

 カナダのノヴァ・スコシア州は、9月24日、同性カップルに結婚を許すカナダで6番目の州/準州になった。同日、州の最高裁判所が同性婚の禁止は憲法違反である、という判決を下したのだ。

 ヘザー・ロバートソン判事は、判決の中で、自州の結婚の定義は今や「他の全てを除外した2人の人間の合法的な結合」であり、州外で結婚した同性カップル婚姻も自州で認められる、と述べた。

 カナダの英国国教会系教会内のLGBTの全国ネットワークである「インテグリティ・カナダ」のスポークスマン、クリス・アンビッジは「とてもうれしい。これで、同性同士が結婚できる地域に住んでいるカナダ人は、82%に達した」と語った。

 ノヴァ・スコシア州は、オンタリオ、ケベック、ブリティッシュ・コロンビア、マニトバ、ユーコン(ここのみ準州)に続いて同性婚が合法になった。さらにサスカチュワン州の最高裁判所も同様の判決を出すと見られる。保守層の多いアルバータ州は厳しい情勢だという。カナダには、10の州と3つの準州がある。[注;マニトバ州は9月16日に州最高裁の判決が出て、5番目の同性婚OKの州に。この件についてはニュースにアップできず申し訳ありませんでした/カナダ各州の位置などについては「こちら」をご覧下さい]

 そして、この10月中に、カナダの連邦最高裁判所は、法務大臣から照会された質問に対して裁定する予定になっている。これは、同性婚の正当性に関して、国として法的な基準を定めようという動きの一環である。

 アメリカでは、5月にマサチューセッツ州が同性婚を認める最初の州になったものの、9月までに、ミズーリ州民とルイジアナ州民が同性婚を禁止するための州憲法改正に賛成し、11月には同様の住民投票がさらに数州で行われる。そんな情勢の中で、アメリカのLG 団体は、カナダの状況に拍手喝采している。

 例えば「平等を求めるカリフォルニア」の副代表モリー・マッケイは「カナダが道を切り開いたことを、たたえなければならない」と述べている。彼女は、同性婚を求める世界的な動きを、「真に国際的な市民権運動」と呼び、同性愛者に反対するグループから「瀕死の獣の断末魔の叫び」などと揶揄されながらも、アメリカにおいて同性婚は必然的であると主張し、「(カナダ他世界の)レーダー網に包囲されている」と人々を励まし続けている。

記事のまとめ:伊藤

 

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