国民へアピール |
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2000年に市政府より予算援助を受け、台湾の台北市において一年に一度「*同玩節(トンワンジエ)」を恒例行事として行うようになった。そして2003年には中華圏で初のゲイ・レズビアンパレードが華やかに行われ、台北市内はセクシャリティーの壁を越えたお祭りムードに包まれた。この日を境に台湾における同性愛の真の自由が実現したという学者もいる。しかし残念なことに現実には同性愛の自由を主張する動きは一瞬の輝きで終わろうとした。 今年2004年には元々低予算だった援助を更に削減するという悪いニュースがメディアで伝えられた。更にある議員は「同性愛が間違った行為であるということを次世代に教育するのは政府の責任である。よって国がパレードの予算を援助することはできない」との保守的なコメントを発表した。 このような政府の保守的な考えがあるにも関わらず、依然として台北が同性愛者にとって開放的な都市であるという風潮の下、同性愛者達は市民としても同性愛者としてもこのイベントを続けたいと主張した。自分達がパレードの熱気を絶やさないことで、開放的な社会を造っていくことが一市民としての重要な社会責任であり、このパレードをもって都市や政府に参画することが一国民としての義務であると考えている。今、そして次世代の人々に同性愛は間違ったことではないということや、自分とは異なるコミュニティを認め、尊重することにより、将来開放的な社会を築き上げることが最も重要なことであるとも主張している。 *中国語で同性愛者のことを「同志」ということから、同性愛者のイベントは「同玩節(トンワンジエ)” (同性愛者が楽しめるお祭り)と名づけられた。 ・2004年台北 同志(ゲイ・レズビアン)パレードの公式サイト ※この情報は、2004年台北ゲイ・レズビアンパレード主催委員会のライアンさんよりいただきました。ありがとうございます。
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