ドイツ連邦議会は、10月29日、新法の中で同性カップルの権利を拡大した。しかし、異性間で結婚することで得られる全ての権利が認められるまでは至らなかった。
ドイツでは2001年に初めて、限定的ではあるが同性カップルの法的な認知がされるようになり、シビル・ユニオン(市民連帯)登録制度が翌年から実施された。
29日に可決された新法の下では、ゲイのカップルはお互いに血縁関係のある子どもを養子にすることができるようになる。
また、配偶者に先立たれた場合には州の年金の優遇が受けられ、法廷では互いに不利な証言をする義務から免除される。
新法案は連邦議会(下院)を既に通過したが、保守的でもある連邦参議院(上院)の承認は必要ないという。新法は1月1日から施行されることになっている。
ブリギッテ・チィプリース司法大臣から議員へ向けられたメッセージによると、ドイツでは推定5000世帯の同性カップルの家庭が登録されており、およそ8000人の子どもがその中で暮らしているという。
「同性間のパートナーシップはドイツでは一つの現実です。しかし、ゲイやレズビアンの人々は、人並みに生きていく上でも未だに平等な扱いを受けておりませんし、そのようにされる所以もありません」と司法大臣は述べた。
保守派の政党は法案に反対しており、特に養子縁組に関する部分は「子どもにとって最善であるとは言えない」として反発している。
翻訳&記事の解説:Nick
(Nick:東京都在住/翻訳スタッフ)
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