ハンガリーが同性カップルの認知へ向けて動く

by ワタル

 ハンガリーでは、レズビアンやゲイカップルのためのシビル・パートナーシップ制度が2007年までにできるかもしれない。メディアの報道によると、ハンガリー政府が初めて同性カップルに法的認知を与える計画があることを明かした。

 この登録制度は、今年12月に施行されることになっているイギリスのシビル・パートナーシップ計画に類似したものになるであろうとのこと。

 しかし以前に、婚姻権は異性愛者のカップルに限るという裁判判決が下ったのを受け、いくつかの権利や義務は法案から除外される見込みだ。

 同国の新聞「ブダペスト・サン」は、同性カップルは、養子を迎えること、また伝統的な結婚式を挙げることはできないであろうと報告している。

 政府役人によると、法案の骨組みが提出された後、ヨーロッパ各国で現在試行されている他の制度の調査に移ることになっている。

 「政府では現在、民法と家族法の修正をしつつ、しっかりとした法的基盤の策定をしています」と、ハンガリー法務省、文民問題局長のカタリン・マカイさん。

 マカイさんによると、この法案は年度末までに一般に公表され、来年には議会討議に移るとのこと。

 この計画は歓迎されてはいるが、同性愛者団体は、より完全な婚姻権の方を求めている。

 同新聞の報告によると、来年行われる総選挙では、同性愛者の票獲得を狙って、リベラルな野党が完全なる婚姻権を要求するだろうとの話もある。

 このような変革は、同国が他のEUメンバーの国々との歩調を合わせようとする試みの一つだと考えられている。ハンガリーは昨年EUに加入しているが、他のEU諸国、ドイツやフランスでは、すでにシビル・ユニオンの制度をレズビアンやゲイのカップルに提供している。

 ギリシャでは最近、同性カップルに基本的権利を与えようと、類似した制度を法的枠組みに取り入れるため、人権団体からの意見を聞いている。完全な同性婚を保障しているのはオランダとベルギーだけで、スペインがここ数ヶ月以内にそれに続こうとしている。

翻訳&記事の解説:ワタル
(ワタル:東京都在住/翻訳スタッフ)

 

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