スタートレックの俳優がゲイであることを明らかにする by 釜爺 |
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1960年代後半にアメリカで放映されたSFドラマシリーズ『スタートレック』で「ミスター・ズールー」(日本の吹き替え版は‘加藤’)を演じたジョージ・タケイは、ロサンゼルスのLGBTコミュニティ向け雑誌『フロンティア』で、自分がゲイであることを明らかにした。 タケイ(68才)は、『エクウス』という最新の舞台で「非常に穏やかに見えるが欲求不満を抱え混乱した」心理学者の役を演じたことが、自分のセクシュアリティを公にする動機の一つである、と語った。『エクウス』の舞台は、10月26日にロサンゼルスで公開された。 タケイが考慮していた他の状況というのは、今の政治的な風潮だった。「私が10代の時に自分がゲイであることを恥ずかしく感じていたあの頃と、世界は大きく変わったのです」と彼は言った。「同性婚の問題は、今や政治的な問題なのです。それは、私が若かった頃には考えられないようなことでした」 彼はLGBTに対する偏見を人種差別になぞらえ、人種とセクシュアリティの両方に対して恥ずかしく感じるようになっていった、と語った。タケイが数千人の日系アメリカ人と一緒に暮らしていた4才の時、彼は収容所へ移動させられた。それは第二次世界大戦で合衆国と日本が戦争をしていた時のことだった。「収容所行きは、基本的な礼節とアメリカの価値観に反していたのです」と彼は言う。 1996年、タケイは、『スタートレック』(当時の邦題は「宇宙大作戦」)に、宇宙船エンタープライズ号の操縦士「ヒカル・ズールー」役として出演した。彼はテレビで3シーズンと、6本の映画で、そのキャラクターを演じた。1986年、彼は※「ハリウッド名声の歩道(the Hollywood Walk of Fame)」に星形を獲得した。 スタートレックのファンたちは、タケイのカミングアウトについて、自分たちの感想をインターネット上に投稿している。例えば、以下のマーサ・フィッシャーのように。 「この話を読んだとき、私は、ハッと息を飲み自分の口に手を当てたことを認めなければなりません。それは、女性がショックを受けた時に起こす、ぞっとするほど典型的なリアクションでした」。 ※「ハリウッド名声の歩道」
翻訳&記事の解説:釜爺
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