■本書の主な内容
第一章 学校の中にある様々な権力関係とは
第二章 権力関係が社会を読み解く「キー」
第三章 学校とセクシュアリティの関係を考える
第四章 同性愛者の置かれている状況
第五章 学校教育と同性愛者、そして、カミングアウト
第六章 学校の現実的機能とマイノリティ
第七章 新しい価値観をつくるために
この本では、「学校」と「性」についてまとわりついて離れない「常識」の形成過程とその矛盾を現実に基づいて分析し、私たちが「自分らしく」生きるためには、それを越えたしなやかな姿勢と広い視野が必要なことを解き明かしていきたいと思います。そして、性的な少数者(同性愛者やトラスンジェンダー、トランスセクシュアルやインターセックスの人たち)から見ると、今もっとも鮮明に、「学校」と「性」の硬直ぶりが見えてくるのです。「常識」は何よりもまず、「多数派」によって形成されるからです。私自身もゲイ(男性同性愛者)であるという当事者からの視点も存分に入れながら展開してあります。あなたの「学校」「世間」「性」の体験をもう一度捉え直すことによって、あなたの「あなたらしさ」を再発見する旅に出てみませんか?
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