■世界がもし100人の村だったら
If the world were a village of 100 people

池田香代子&マガジンハウス 編
マガジンハウス=刊
定価=1143円(税別)
ISBN4-8387-1380-0

 

 マガジンハウスから出版されたベストセラー『世界がもし100人の村だったら』には、「90人が異性愛者で、10人が同性愛者です」というページがあり、同性愛者が世界に「存在」していることが示されました。すこたん企画や石川大我のホームページにも、「このことが書かれているだけで元気が出た」「うれしかった」、というメールがたくさん寄せられました。このことからもわかるように、この本の与えた影響は大きかったと思います。

 その第2弾『世界がもし100人の村だったら・2』が、この13日に発売されました。このネットロアのもとになった「村の現状報告」(1000人の村として設定)と、「100人の村白書」として前作各章の数字の根拠を事実や背景も含めて興味深くまとめた解説とで構成されています。

 後者の「4・性愛」のところは、「90人が異性愛者で、10人が同性愛者です」を2ページにわたって説明しています。この内容に関する取材に対し、石川大我・すこたん企画が資料提供・現状報告・ライフヒストリーなど全面協力しました。ページ末尾(及び巻末)には、「石川大我」「すこたん企画」サイトのアドレスも紹介されています。

 文章を書いたのは、ライターの石川拓治さんで、短い中に大切なメッセージを込めて、的確に数字の意味や同性愛者の現状を伝えてくれました。他の章も、前作ではわからなかった数字の意味や深さを知ることができて、さらに世界の構造や多様性を知ることができます。ぜひいちど読んでみて下さい!