シェイダさん在留権裁判は、前回の法廷(第9回口頭弁論)から3ヶ月のブランクを経て、この裁判一番の山場であるシェイダさんの本人尋問が、5月8日に開かれます。今、シェイダさんと弁護団は、尋問に向けて、準備に追われています。
前回の法廷(2月8日)のやりとりを思い出してみましょう。
シェイダさん弁護団は、イランにおけるゲイに対する迫害、処刑の恐怖と抑圧的な社会の実態を証言できるのは、その半生をイランで過ごした原告シェイダさんの他にはいない、ということから、シェイダさんの尋問には4時間程度の時間が必要だ、と裁判所に要求しました。これに対して市村陽典裁判長は、尋問時間を90分に制限した上で、陳述書を書き、尋問内容を手短にまとめるために準備の時間が必要だろうということで、次の裁判を3ヶ月後の5月8日に設定し、陳述書の提出をその1ヶ月前の4月8日に設定したのでした。
シェイダさん弁護団は、それ以降、陳述書の作成作業に明け暮れました。シェイダさんも、弁護団の作成した質問項目に従って6ページにおよぶ回答を執筆し、シェイダさんがこれまでに執筆した文章と合体させて、4月8日までに、計18ページに及ぶ陳述書ができあがりました。これは、すでに裁判所に提出してあります。
その後弁護団は、シェイダさんの尋問にむけた準備作業を開始しました。尋問はまずシェイダさん側がシェイダさんに尋問する主尋問(90分)、つぎに法務省側がシェイダさんに質問する反対尋問(60分)で構成されます。準備としては、主尋問の質問項目を決め、反対尋問でなにが質問されるかを予測することが必要です。今、弁護団はシェイダさんとともに、この作業を続けています。連休前にこの作業を何とか終わらせ、本番につなげたいと思っています。
今回の法廷は、シェイダさん裁判の一番の山場です。シェイダさんは法務省側から厳しい質問にさらされるかもしれません。そんなときに勇気のもとになるのは、傍聴席でサポートしてくれるみなさんです。5月8日は、ぜひとも法廷でシェイダさんを直接応援しましょう!
■□■シェイダさん在留権裁判 第十回口頭弁論■□■
<<シェイダさん証人尋問>>
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○日時:2002年5月8日 午後2時〜(1時30分集合)午後5時終了予定
○場所:東京地方裁判所6階 第606号法廷
(営団地下鉄霞ヶ関駅下車・徒歩3分)
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■□■第十回口頭弁論 報告集会■□■
<<原告証人尋問を終えて>>
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○日時:2002年5月8日 裁判終了後(5時〜6時30分を予定)
○場所:弁護士会館5F会議室(東京地裁裏)を予定
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