シェイダさんが難民不認定となり、強制退去命令を受けたのは2000年の7月4日のことでした。それから2年、シェイダさんは収容所から解放され、今、東京でたくましく、ふてぶてしく生き抜いています。
収容所で、ロンドンで2週にいっぺん発行されているイランの新聞「ケイハン・ロンドン」をなめるように読み尽くしたシェイダさん。同性愛者の処刑に関するたくさんの記事が証拠になり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民認定も、事実上かちとることができました。
しかし、2年前と変わっていないことが、たった二つだけあります。一つは、裁判がまだ続いていること。そして、シェイダさんには難民認定などの形で、日本に合法的に滞在する資格が、未だに与えられていないということです。
5月9日、シェイダさん裁判は大きな山場を迎えました。2時間半の尋問……シェイダさんはやり抜きました。主尋問では、法務省の違反調査の実態が、きわめてずさんなものであることを告発し、反対尋問では法務省の突っ込みに対して、鋭い皮肉でこたえました。
次の裁判は、7月19日。裁判長は、法務省側・シェイダさん側双方に、イランでの同性愛者弾圧に関して持っている証拠をすべて出せ、と指示しました。法務省側は、「今、調査中でございまして、少し時間を下さい」とこたえ、2ヶ月以上たったこの日に法廷が設定されたのです。今のところ劣勢の法務省ですが、窮鼠猫を噛む、ともいいます。次に何を出してくるのかによって、裁判の展開は大きく変わります。
次の法廷は、裁判の今後を占う意味では大変重要な法廷です。ぜひとも、法廷に集まりましょう!!
■□■シェイダさん在留権裁判■□■
<<第11回口頭弁論>>
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○日時:2002年7月19日 11時30分〜
○場所:東京地方裁判所6階606号法廷
(営団地下鉄霞ヶ関駅下車徒歩3分)
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■□■第11回口頭弁論報告集会■□■
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○日時:2002年7月19日 12時30分〜
○場所:弁護士会館を予定
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