チームS:シェイダさん救援グループ 2003/07/15 up
 
次回法廷は7月8日:皆さん、是非ご参加を!!
〜法務省の証拠提出の遅れで結審未だ成らず:低調だった5月8日法廷〜

 皆様、こんにちは。本来、月1回の提起発行を心がけている「シェイダさんを救 え!ニュースアップデイト」ですが、今号は前号発行からほぼ2ヶ月遅れての発行と なってしまいました。どうも申し訳ありません。今から1ヶ月半ほど前のことになっ てしまいますが、5月8日の第18回口頭弁論の報告をいたします。

 
(1)新しくなった裁判官
 5月8日の法廷は、10時30分からの予定でしたが、同じ時刻に入っていた小金井市の公共事業に関する裁判が長引き、11時の枠に繰り越されてしまいました。
 一つ驚いたのは、年度始めで裁判官が代わったことです。裁判長は、前と代わらず 市村陽典氏でしたが、向かって右側に座っていた主任の馬渡香津子裁判官が別の人に代わり、また、左側の裁判官も代わりました。これまで、シェイダさんの裁判に熱心でエグテダーリ氏の証人尋問も実現させたのは馬渡裁判官だという噂もありましたので、主任裁判官が代わったことが打撃にならなければいいのですが……。
 
(2)原告は二つの書面を提出、被告はわずかな証拠資料だけ
 この法廷の目的は、原告・被告の両者が、出しうる限りの証拠資料を出すということでした。原告のシェイダさん側は、若干の証拠を提出するとともに、以前からの宿題となっていた「同性愛者は難民条約上の『特定の社会的集団』にあたるか」「石打ち刑は拷問等禁止条約上の『拷問等』(=残虐な刑罰も含む)にあたるか」についての原告側としての考えを書面にまとめ提出しました。一方、被告の法務省側は、以前「外務省の資料」をもとに法務省側が表の形にまとめて提出した2点の資料について、裁判所から「原資料を出すように」と要求されていましたが、今回、またもや「まだ外務省と協議中であるから出せない」と言い出し、結局、法廷は空転する形となってしまいました。
 
(3)原告側、迅速な審理を要望
 こうした法務省の「牛歩戦術」に、シェイダさん側の大橋毅弁護士は、おだやかにではありますが、審議を迅速にしてほしい旨を要望。一方、市村裁判長は、原告のシェイダさん側も、もっと多くの証拠資料を出して欲しいとコメントしました。その上で、両者が出しうる限りの証拠資料を提出するための日程として、結審の前にもう一度法廷を入れることを決定。日程は7月8日(火)午前11時、606号法廷となりました。
 
(4)判決は来年1月か?今後の見通し
 
 次回が結審前の最後の法廷だとすると、結審はそれから2〜3ヶ月後の10月ごろになるだろうと予測されます。結審までに、両者とも「最終準備書面」を作成・提出しなければなりません。判決は、結審からまた2〜3ヶ月後、なんと、年を越えて来年の1月ごろになるのではないかと予想されます。本当に長丁場の裁判ですが、皆様、ぜひともおつきあいお願いいたします。

 

■□■ シェイダさん在留権裁判第19回口頭弁論 ■□■
 ○日時:2003年7月8日午前11時
 (集合時間:午前10時30分)
 ○場所:東京地方裁判所6階606号法廷
 (営団地下鉄霞ヶ関駅下車徒歩3分)
■□■ 第19回口頭弁論報告集会 ■□■
 ○日時:2003年7月8日11時30分〜
 ○○場所:弁護士会館5Fを予定