オレゴン州、マルトノーマ郡のデール・コッチ判事は8日、郡内ポートランド地域で行われている何百という同性カップルの結婚式を緊急停止させよという訴えを退けた。判事は、原告側の申し立てを検討しても、緊急停止命令を出す基準を満たしていなかったと判断した。ポートランド地域では、この1週間足らずの間に1600組を超える同性カップルが結婚した。今後も数は増え続けると予想される。
裁判所が緊急停止命令を出すためには、原告側が同性婚を許可することによって取り返しのつかない被害を被っているという事実と、引き続く裁判で最終的に原告側が勝つ可能性が高いことを確認しなければならない。先月、カリフォルニア州の2つの裁判所は、サンフランシスコ市で同性婚が認められたことによってそのような被害を被る者はいないし、同性婚に反対する者が裁判に勝利する見込みもほとんどない、と意見が一致した。
しかし、先週、ニューヨークでこれと反対の見解が示されていた。ニューヨーク州判事が、同州ニューポルツ村の村長、ジェイソン・ウエスト氏に対し、一時的に同性カップルの結婚をやめるよう命令したのである。ただ、ウェスト氏が、「カップルが結婚許可書を持っていないことを知りながら“挙式”をあげる」のは、明らかなニューヨーク州法違反なので、カリフォルニアとオレゴンの場合とは異なる。
オレゴン州の司法長官も、オレゴン州の同性婚に対する法的な解釈が発表されるのを待って、行動にうつす構えだ。
「ラムダ・リーガル」は、5日・金曜日にニューヨーク州へ向けて起こした訴訟に続いて(マンハッタン州法廷→こちらから)、8日・月曜日、シアトルのキング郡で結婚許可書を申し込んだワシントン州の6組ののカップルに代わって、結婚の自由を求める訴訟を起こした。
翻訳&記事の解説:井出
(井出:神奈川県在住/翻訳スタッフ)
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