4月14日、ザンジバル議会は、先月議会に提案されてから国際的な非難を浴びたにもかかわらず、同性間のセックス(条文的には「同性愛の関係」)を禁止する法案を圧倒的多数で可決した。
しかしそれでも、当初の案よりは内容が緩和されており、男性間でセックスしたものに対する刑罰は、終身刑(ザンジバルでは25年の刑を指す)から5年の刑になった。未成年者とセックスした者に対する刑は25年と、「終身刑」のままである。女性の方が男性よりも量刑は少なくされている(「終身刑」7年)。
もともと、1934年の刑法で、ソドミーと「不自然な行為」は罪とされていたのだが、政府は、わざわざ同性愛に対処するために、法律を新しく制定する道を選んだ。憲法関連課題を担当する大臣は、「ザンジバルで許容できないことを明確にしておきたいのです」と述べた。「これで、北米やヨーロッパで起きている同性婚に関する議論をシャットアウトすることができる」と語った議員も数多くいる。
背景には、ザンジバル周辺に同性愛者が集まるスポットが形成されつつあるという現実があった(→詳細はこちらから)。それに加えて、住民の中でイスラム教の強硬派の勢力が増し、その圧力が政府を動かしたと言われている。
新法の施行には、アマニ・カルメ大統領の承認が必要だが、圧倒的な議会の支持の中で、大統領がそれを拒否することは考えにくい。
訳&記事の解説:伊藤
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