ニューヨーク州の小さな村、ニューポルツでは、同性カップルの結婚式が週末の習慣となりつつある。
25組のゲイ/レスビアンのカップルは、13日・土曜日、2人の牧師(ユニテリアン派の普遍救済論者)のもとに結婚式をあげた。2人の牧師は、もしこれ以上同性カップルを結婚させたら、告発もありうる、との脅しをものともしなかった。
ニューポルツ村のジェイソン・ウェスト村長は、2月27日に、25組の同性カップルを結婚させた(詳細はこちらから)として、そのうち確認ができた19件に対して、すでにニューヨーク州法違反で告発されており(3月3日→詳細)、またこれ以上式を執り行ってはならないとする裁判所命令を受けている(5日→詳細)。
先週末(6日)、ケイ・グリーンリーフ牧師と彼女のパートナー、ドーン・サングレー牧師は、ウェスト村長を引き継ぎ、十数組の結婚式を執り行った。両牧師は、11日に地方検事局に召喚され、もしこれ以上継続して同性間の結婚式を行った場合には、両人とも嫌疑を受けるかもしれないと言い渡された。
両牧師は、ドナルド・ウィリアムズ地方検事に対して、同性カップルに婚姻の権利を与えないことは憲法違反であると述べ、今後も継続するかについては明言しなかった。13日に結婚したカップルは、ウィリアムズ地方検事が差し止め命令を求めた場合にそなえて、13日に式が行われることと誰が実際に式を執り行うのかについて、ぎりぎり金曜の夜まで秘密にされていた。
13日には、グリーンリーフ、サングレー両牧師がニューヨーク市の北75マイルの村(ニューポルツ)で式を執り行うにあたって、3人目の牧師であるマリオン・ヴァイセル牧師が協力者として加わった。
ウィリアムズ検事は土曜日にはコメントを出すことができなかった。
「私たちの見解では、私たちは法を犯していない。なぜなら、合衆国ならびにニューヨーク州憲法は、一切の差別禁止を規定しているからである」と、グリーンリーフ牧師は述べた。
ビンセント・ブラッドレー判事が、ウェスト市長に対する差し止め命令を出すという結果をもたらす訴訟を起こした村評議員であるロバート・ヒーベル氏は、13日の結婚式を「常軌を逸している」と非難した(彼の背後にはフロリダから来た保守的なキリスト教法律団体がついている)。
「何を言おうと彼らの自由だが、要するに、彼らは法律を犯しているのだ」とヒーベル氏は述べた。
12日、ナイアック市長と彼のパートナーを含む10組の同性カップルが、ニューヨーク州を相手取って、州は憲法違反であるとする訴訟を起こした。これはニューヨーク州法に対する2度目の異議申し立てである。最初は、5日にマンハッタンで、「ラムダ・リーガル」が、同性カップルが合法的に結婚する権利を求めて起こした訴訟である。
同様の訴訟はカリフォルニア州においても、同州最高裁判所がサンフランシスコ市に対して、同性カップルに対する結婚証明書の発行一時差し止めを命じた後に起こされている。
翻訳&記事の解説:康二
(康二:広島県在住/翻訳スタッフ)
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